伊勢大神楽
渋谷章社中の獅子が舞う。あなたの町へ獅子舞いの旅の記録。
伊勢大神楽渋谷章社中が訪れた町や人々とのふれあいの様子をご紹介します。
伊勢大神楽と滋賀県は古くからつながりがあります。どの組も毎年正月から2月3月4月と滋賀県内を回壇しています。一説によると戦国時代江州佐々木氏の残党が太夫村に住みつき神楽組の回壇をはじめたとのこと。そのため一年のはじめ先祖の故郷に帰るのではないかと考えられています。
旧東海道から伊勢に向かう伊勢別街道の分岐点にある亀山市関町の東海道関宿。関宿は東海道五十三次の47番目の宿場町で、伊勢国の西の入り口。渋谷社中は3月をめどに巡回。また関神社では3年に1度総舞を奉納してます。
春は大祭が多い季節。伊勢大神楽渋谷章社中も、地域の人々、氏子さんたちとともに、大祭を盛り上げていきます。多くの人々との新緑の中で再会していきます。自然と笑みがこぼれる春の陽気なひと時があります。
5月後半から越前市、鯖江市と巡回します。越前市は和紙、指物、刃物、鯖江市は国内生産シェア9割を占めるメガネ産業、繊維業、漆器産業が有名で和紙と漆器はともに1500年の歴史を有する伝統産業です。5月20日前後の越前海岸の豊漁祈願に始まり夏の日差しが厳しい中各家々を回壇します。またお盆くらいから永平寺の門前町がある永平寺町、福井市、坂井市を9月半ばぐらいまでかけて巡回します。
瀬戸内海に浮かぶ美しい島・小豆島。毎年7月になると伊勢大神楽渋谷章社中は1ヶ月かけてじっくりと島内の各地を巡ります。青い空、紺碧の海を背景にして赤い獅子が舞います。どこを切り取っても風光明美な島の景色の中で舞う獅子は活力に満ちていて島の人々へ元気を与えています。この赤い獅子頭は、神そのものなのです。
丹波篠山は黒豆をはじめ、栗、牛、松茸、山の芋、猪肉など国内でも最高級品で知られた食材が盛りだくさん! 11月中旬から12月下旬にかけて巡回します。歴史が色濃く残る町なみや紅葉あふれる景色のなか回壇していると大神楽師の心も自然とやすらぎます。渋谷章社中の1年を締めくくる回壇場です。